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お知らせ
【中学】平成29年度 中学卒業式が挙行されました
3月18日、平成29年度 佼成学園中学校 卒業式が挙行されました。
生徒ならびに保護者の皆様、ご卒業誠におめでとうございます。
なお、現在中学3年生の一部生徒は「ニュージーランドターム留学」を行っております。該当する生徒の卒業式は、3月31日土曜日に行う予定です。
卒業生代表による卒業の言葉では、3年間の思い出を振り返るとともに、これまで支えてくださった方々への感謝の気持ちや高校生活への決意を堂々と語ってくれました。全文をご紹介いたします。
卒業の言葉
桜咲く三年前の四月。私達は佼成学園中学校に入学しました。皆、新しい環境でお互いのことを知らない緊張と不安の中、入学式の会場に向かったことを思い出します。
入学式が終わるとすぐに青梅錬成道場でのオリエンテーションが始まりました。新しい先生方のお話を聴いたり、クラスメイトと雑談をしながらお互いの名前を覚え合ったりするうちに、打ち解けていきました。特に、クラス対抗で行われたドッジボール大会は思い出に残っています。ともに一つの競技で競い合うことにより、新しい仲間とのつながりを意識することができました。二年生に進級すると、クラス替えにより新たな仲間との出会いがありました。また、体育祭などの行事でも、前年とは違い、先輩から教わったことを後輩に伝えるという役目も増え、二つの学年に挟まれる苦労もありましたが、さらに学年としての結束も強まったように感じることができました。この年の十二月、全校応援で向かった大阪で、高校アメフト部の先輩方に、全国大会優勝という晴れ姿を見せていただいた感動は忘れることができない思い出です。
そして、中学最高学年となった三年生。これまでまなんできたことのすべてを活かして中学全体を引っ張らなければならない学年でしたが、果たして私達にそれができるのか、大きな不安もありました。そんな中で迎えた六月の体育祭。私は青組の応援団員として奔走しました。学年全体で競争意識を持ち、どのカラーも優勝に向け他のカラーに負けない工夫をして、体育祭全体を盛り上げようと大声を上げ続けました。体育祭が終わる頃には皆の声がかれて、しゃがれ声になっていたことを思い出します。私のいた青組は残念ながら結果を出すことはできませんでしたが、最後まで全力でやりきることの楽しさ、後輩を指導することの難しさ、また計画的に練習して準備を進めていくことの大切さを学ぶことができました。
また、九月の文化祭で、私達は中学棟三階のフロアを「中三ワンダーランド」という遊園地に造りかえました。ご来場いただいた方々に笑顔で帰っていただくにはどうすればよいかを皆で考え、意見を出し合い、「ジェットコースター」や「コーヒーカップ」など今までの教室企画では考えられないようなものを製作しました。前代未聞の新しい試みであっただけに、最初は完成したイメージが湧かず疑心暗鬼になり、クラス中が不安になっているようなときもありました。しかし、完成したときの達成感と、来ていただいたお客様の「楽しかった」「すごいね」などの言葉を聞かせていただいたときの喜びは忘れることができません。クラスの仲間と協力し合い、一つの目標を大きな目標を達成できたことは、私達の大きな自信となりました。
新しい試みといえば、私達の学年は修学旅行で初めて海外を訪れた学年です。文化祭後の十月にマレーシアとシンガポールに行きました。マレーシアでは現地の一般家庭をホームビジットで訪問し、現地の家庭料理をごちそうになったり、現地校への学校訪問をさせていただき、生徒同士で交流したりする経験をしました。シンガポールでは、日本では見られないようなスケールの街並みを現地大学生に案内していただくことで、英語を使って外国人と交流することのおもしろさを感じることができました。この修学旅行から学び、吸収できたことは非常に多かったと思います。
この年の十二月に高校アメフト部の先輩方が全国大会二連覇を果たされたことは私達の誇りともなりましたが、私達中学生の部活動も、野球部の都大会出場をはじめとし、その他のクラブも大いに活躍した一年間となりました。仲間との絆など、多くのことを私達に教えてくれた三年間の部活動でした。
こうした数々の行事を成功させることができ、多くの有意義な経験ができたのは、すべて保護者の皆様、教職員の皆様、先輩や後輩など私達に関わるすべての皆様のおかげであると今感じています。同じ学年の仲間達とは、楽しいこともつらいことも共に経験してきました。私は三年間、この学年で過ごせたことを誇りに思います。また、私達にはここにいる仲間以外にも、今ニュージーランドで学んでいる十四人の仲間たちがいます。自分にとって厳しい環境に自らの意志で飛び込んでいる彼らを私は尊敬します。四月からは再び帰国する彼らとも、共に学び切磋琢磨を続けていきたいです。
先生方、迷惑ばかりかけ、普通ならあり得ないような提案も否定せず、私達の話を親身になって聞いてくださり、頭を悩ませながらも全力で応援してくださいました。本当にありがとうございました。高校でもよろしくお願いします。そして、何より私は女手一つで私のことを育ててくれた母親のことを心から尊敬しています。夜遅くまで働き、疲れている中で、毎日のご飯を作ってくれました。私のことをいつも第一に考えてくださるあなたには感謝の思いしかありません。本当にありがとうございます。
今日、私達は佼成学園中学校を卒業します。それぞれの道を歩んでいく仲間もいます。私達一人ひとりの進む道が、自分にとって充実した選択となることを願っています。高校生活においても幾多の困難が待ち受けていると思いますが、信頼できる仲間達、頼りになる先生方、学校生活を暖かく見守ってくださる保護者の方々、このようなすべての人々との出会いを大切にし、高校でも大きく成長していくことを誓い、これを卒業の言葉とさせていただきます。